更新日:2014年11月14日
お能の時間は 『うたい』と『仕舞』を勉強しています。
今、覚えているお能は≪老松≫と≪猩々≫というものです。
老松は前にご説明したので 今日は 猩々についてお話ししたいと思います。
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猩々(しょうじょう)
よもつきじ よろずよまでの あきのよの さかずき
かげもかたむく いりえにかれたつ
あしもとは よろよろと
えいにふしたる まくらのゆめの
さむると おもえば いずみはそのまま
つきせぬやどこそ めでたけれ
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この猩々というお話は 長生き・栄える・親孝行・感謝の気持ちを持つ・・・
という思いのこもったお話です。
永遠の秋の夜のお話。
秋の夜に飲む盃も 尽きることがない
寝て 目が覚めると たくさんお酒を飲んだのに
かめがいっぱいになっている
終わりがなく栄えてめでたし。
というもので、中国の揚子江に住む妖精のお話しです。
親孝行な≪こうふう≫という青年へ
その猩々(しょうじょう)という妖精が永遠に尽きることのない
お酒の壺をプレゼントし、その家は繁栄しました。
そのお礼に≪こうふう≫が 猩々の前で感謝の舞を舞っているというものです。
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今日は その≪猩々≫が 桐生大学附属幼稚園に来てくださいました!!
これがその猩々です
一生懸命に『うたい』や『仕舞』を練習している月組さんの為に
遊戯室に突然現れました!!
それは それは 素晴らしいサプライズ!!
驚きと好奇心に満ちた子供たちの顔がとても印象的なものでした。
猩々の舞を見せていただき、その後 たくさんの質問をさせて頂きました。
『好きな動物はなんですか?』
『魚です』
『好きな色はなんですか?』
『見てわかるように赤です』
『好きなお酒はなんですか?』
『日本酒です』
(・・・・・ 中国からきたのに???? と思う私)
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子供たちに素晴らしい体験をさせていただき
下平先生に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。